甲虫類は恐竜よりも遥か前から存在していたか
今現在、昆虫の進化の過程というのは分かっていない。しかし、今回の発表された研究結果から昆虫がどのように進化し、環境に適応してきたのかという謎が少しずつ解明されるかもしれない。(左の写真は今現在世界に存在する350,000の甲虫の中の1種、アオナガタマムシ。)
今まで、甲虫類は1億4000年前頃から地上に現れたとされてきた。しかし、今までのDNA研究の結果、そして12月21日に発表された甲虫の化石から、それはおよそ3億年ごろ前から既に甲虫は地上に現れていたという結果に至った。それは恐竜が地上に現れる約7000万年前からカブトムシなどの甲虫の祖先がいたということである。
約6500年前に恐竜は絶滅したが、甲虫類は様々な多様性、そして適応性を併せ持っていたため今現在までこうして生き延びている、とロンドン大学で研究をリードし続ける昆虫学者でもあり自然歴史博物館の館長でもあるAlfried Vogler博士は言う。
Alfried Vogler博士は更に、この多種多様に移り変わってきた環境変化にも適応してきた甲虫の祖先が、今現在確認されている多くの種に繋がるとし、そしてそれは今現在発見されている甲虫類のほとんどはこの甲虫の祖先からダイレクトに進化した結果生まれて来たものだとした。それは甲虫の祖先が非常に高い生存率を誇り、そしてその場その場の環境に適応する多種多様な血筋を残してきたことに繋がっているという。
なぜその結果に至ったのかというと、Alfried Vogler博士とその研究チームは今現在生息している1,880種の甲虫類のDNAを調べ、そして詳細な進化の木(1つの生物から枝分かれして進化していく図)を作るために2万6,500年前の化石とそれらを比較した。そしてその結果、2万6,500年前から甲虫類は生息していたことが解ったとし、甲虫類の祖先はじわじわと増えていったことを示唆していたとの結果に至ったからだという。
今日、甲虫類は350,000種発見されている。しかし、この世界には更に発見されていない100万種以上の甲虫類が存在しているという議論が続いている。もし100万種いたとするならばこの世界の発見された様々な種の4分の1を占めるという。しかし、それらが本当に存在しているのかは今現在も分かってはいない。
このような多種多様な種を残している甲虫類が3億年前からいたとする結果は我々に生物の起源と進化についての新しい重要な見方をもたらしてくれるだろうとAlfried Vogler博士は最後に述べた。