ホラー映画を見ただけで死ぬ可能性がある少女
今の家庭に少なくとも1台はあるといっても過言ではないテレビ。当たり前のように人々を驚かすような仕掛けがある番組や人々に恐怖を覚えさせる映画など様々な番組がある。しかし、そのような驚かせるテレビ番組を見ただけで死に至る人間がこの世には存在する。それが今回紹介する10歳の少女Jennifer Lloyd だ。
彼女は多腺性アジソン病という病に侵されている。先天性のアジソン病はこれまで数十例しか確認されておらず、現在この病に侵されている人々は6人しか確認されていないという非常に稀な奇病である。この症状としては副腎から分泌される分泌物が少ない、または分泌されないということがあげられる。(多腺性という病名が関係あるのかどうかはわからないが、)彼女においては副腎から分泌されるはずであるアドレナリンさえも分泌されなく、これによって少しのショックを受けただけで彼女の器官は停止しすぐさま医者の処置を受けなければ彼女の体は普通の人々よりも莫大なダメージを受け死に至るのだという。
彼女がこの病に侵されていると分かったのはおよそ今から3年前のことであった。病例としてとても少ないアジソン病の詳しい情報を得ることは大変難しく、大変珍しい多腺性の情報を得ることは更なる困難を極めたという。アドレナリンが分泌されない場合、血圧、血中塩分濃度が上昇し前述したように器官は停止する。彼女の場合、胃や腎臓に対する問題が多く、薬物投与によって対処せざるをえない。彼女の両親はテレビを見る際も彼女に付き添い、何かしら衝撃的なシーンが起きる予感があった場合にはすぐさま彼女を抱えその部屋を後にする。もし万が一の場合に備えて救急用具も完備しているという。
彼女の母親であるLloydはこう語る。
「良い事、悪い事、それがなんであっても彼女を驚かせるようなことがないように彼女には慎重に接しなければなりません。彼女に起こりうること全てについて予想外のことも考える必要があるのです。
彼女が大好きなハリーポッターの映画の中で大きなクモが出てくるシーンにおいて、本当なら私は娘の安全のために彼女と一緒に部屋をでなくてはなりません。しかし、彼女にこのクモは本物ではないのよと言い安心させ、少しの薬物を投与し落ち着かせることができました。
彼女はここ数年でこの病気との付き合い方についてより多くのことを学びました。私はそんな娘を誇りに思います。」
The girl, 10, who could die from shock just by watching a scary film
参考:慢性原発性副腎皮質機能低下症(wikipedia),アドレナリン(wikipedia)